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こころ温まるエッセイ -天から授かった特別な子ども-
こんにちは^^
今回はお久しぶりのエッセをご紹介したいと思います。
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1945年、私たちはとある施設へ向かう途中だった。
12歳のメアリー、9歳のジョーン、1歳半のルースと、3人の娘を連れていた。
幼いルースは生まれつき障害があり、この悲しく静かな旅をしているのも、そこに理由があった。
私たちは、ルースを特別な施設に入れるよう、アドバイスを受けたのだ。
「肩の荷が下りますよ」
「自分と同じような子どもたちと一緒にいるほうが、ルースのためなのです」
「上のお子さん方も、障害児の世話から解放されますし」
沈黙を破りたくて、私はカーラジオのスイッチを入れた。
すると、かつてのクラスメートの声が聞こえてくるではないか。
そう、彼には両脚がなかった。
いまでは、障害者を雇用する団体の代表を務めているという。
彼は子ども時代のことを語り、当時母親と交わした会話について話した。
「障害のある子って、どんなときに生まれるの?」と尋ねた彼に、母親はこう説明したそうだ。
「神様とその相談役の方々が話し合って、その子の送り先を決めるのよ・・・
愛してくれる家族はどこにいるだろうかってね。つまり、うちの家族は選ばれたのよ」
これを聞いた妻のエドナは、手を伸ばしてラジオを切った。
その目には涙が浮かび、光っていた。
「うちに帰りましょう」妻は言った。
私はルースの小さな顔に触れた、まるで純真を絵に描いたような美しい子だ。
その瞬間、ルースは目的があって私たちに授けられたのだと、私は悟った。
その日、私に語りかけてきたのが、20年も交際のなかった友人の声とは、
なんと不思議なめぐりあわせだろう。
単なる偶然なのだろうか?
それとも、これあらの私たちの人生を限りなく豊かにしてくれるだろう、
この幼い娘を手放さないようにと、神の見えざる手が働きかけたのだろうか。
その夜エドナは、夜中の3時まで起きていた。
どうしても書きとめたい思いがあったのだ、
書かれた紙はナイトテーブルに置かれ、私たちは阿佐になってから、
一緒にその走り書きをまとめて一篇の詩に作り上げた。
天から授かった特別な子ども
はるかかなたの空の上で、会議が開かれた
「次の子供を送り出す時がきました」
天上の紙に天使たちが言う
「この特別な子どもには、たっぷりの愛情が必要です
成長はとても遅いかもしれません
ですから、下界ではこの子が出会う人々は
余分に手をかける必要が生じるでしょう
この子は走ることも、笑うことも、遊ぶこともないかもしれません
何を考えているか判らないように見えるかもしれません
なじめないことがたくさん出てくるでしょう
この子は障害児と呼ばれることになるのです
ですから、送り先には十分に注意しなければなりません
この子の人生を満ち足りたものにしてやりたいのです
主よ、お願いです、あなたに代わってこの特別な任務を
きちんと果たす親を見つけてください
彼らは自らに託された大事な役目に
すぐには気付かないかもしれません
でも、主によって遅れれるこの子どもがいれば
信仰はより強く、愛情はより豊かになるでしょう
そして、この天の賜物のめんどうをみるうちに
与えられた栄誉に気づくはずです
彼らにゆだねられる、おとなしい子は
天から授けられた特別な子どもなのです」
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2016.11.28
おりのギャラリー 活動報告
おりのギャラリーの近況報告です。
クリスマスに向けてのイルミネーションを飾っているそうです。
雰囲気の良い建物ですし、ご近所の方のカンパもありまして、
MEER・naruto facebook page : https://www.facebook.com/meernaruto/timeline?ref=page_internal
2016.11.25