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こころ温まるエッセイー55年の時を超えてー

 

こんにちは★

 

だんだん肌寒くなり季節はすっかり秋になりましたね。

 

今回はスポーツの秋と言うことで

スポーツにちなんだ実話のご紹介をしたいと思います。

 

 

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『55年の時を超えて』

 

 

 

日本初のオリンピック出場マラソン選手の金栗四三。

 

国内で世界記録を20分以上も塗り替えるような記録を出しながらも、

本大会では日射病で倒れ、行方不明扱いにされてしまった。

 

日本の期待を一心に背負いながら、それでも走り切れなかったことで、

深い自責の念に駆られた。

それでも日本のマラソンの発展のために55年間尽くしてきた。

 

1967年、ストックホルムオリンピック委員会から、

「オリンピック55年祭」が開催されるので来てもらえないかという連絡が届いた。

式典後、当時のエースを懐かしげに辿る金栗。

 

そして55年前にたどり着けなかったスタジアムに足を踏み入れた。

 

なぜかそこには観衆と役員、そしてゴールテープ。

思い出のスタジアムで念願のゴールテープを切った金栗。

 

『日本の金栗がただ今ゴール。タイムは54年8ヶ月6日5時間32分20秒3。

これをもちまして、第5回ストックホルム大会の全日程は終了しました』

 

そうアナウンスが流れた時、涙がとまらなかった。

 

 

 

 

2017.10.10

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